長い文章を読んでくれて、感謝です。
読んでくれた人に想いが伝わればいいなと思ってます。
引き続き、お付き合いください。
さて、前回は岡山、児島の縫製工場に直談判にいって、結果的には玉砕した話でしたが、
得たものは大きく、勉強になり、より一層、やっぱり、直接お会いして納得した上で作っていただきたいという想いが強くなりました。
ここからは、ジーンズ完成まで一気にいきます。いや、行かせてもらいます。勝手にいきます。途中で諦めないでね。長いけど。
ということで、一旦、熊本に戻り、前述した想いがより一層強くなったことで、再度縫製工場探しを再開。
頼るツールはネットしかなかった。
また、いろんな角度から検索かけて、かけて、かけまくって、そんなのを一週間ぐらい続けてたら、一件だけ気になるところを見つけた。一応、ウェブサイトもあったんだけど、さしより(とりあえず)、番号を探す。テンション上がって詳細なんか見やしない笑
すかさず、電話をかけ、プルルルルルーと待ってると、
「はい!まいどッ!」っと元気な声。そして関西弁。
お、もしや大阪?ラッキー!!ってな具合で電話のやりとりをし、詳細を説明し、お伺いしていいですか?っと尋ねると、「冬はやめといたがいいですよ!車うごかないから!」と言われ、え?大阪でしょ?なんでダメなの?っておもって、「なんでですか?」と半笑いできくと、
「藤本さん、うちの住所みてないでしょー?うち秋田ですよー!いま雪が積もりに積もってますからまともに車うごきません(全て関西弁で言われていた)」(2月終わりくらいだったとおもう)
これを聞いて、一瞬固まったんだけど、「え?社長、関西弁じゃないっすか??」と尋ねると、「出身が大阪ですねん」とまぁ陽気に答えてくれて、こちらの交通費や、時期的なことも考えてくれて、「来るなら、夏やな〜はっはっはっ〜」といった後に、「気持ちはわかった!縫います。うちでよければ縫いますよー!」っと言ってくれた。 この一言を聞いた時、飛び跳ねるようにして喜んでガッツポーズしたのを覚えてる。 こうして、ようやく、縫製工場も決まり、量産体制ができ、2014年7月にやっとの思いで、 2型をリリース。 オーソドックスな5ポケットジーンズながらもシルエットにとことんこだわり、バックポケットをレザーにした"GROW"
レザーとデニム生地の「使えば使うだけ味が出る」という共通特性を盛り込み、履くたびに楽しんでもらえる1型。
ベーシックな5ポケットの型ともう1型。
これだけは絶対に作りたかった一本。 ものを持ちたくない"男の特性”を叶え、セミフォーマルが浸透してきた昨今に、ドレスアップや、カジュアルダウン、フォーマルな場でも使える"SMARTY"。
※現在は、マイナーチェンジを繰り返し、NEW SMARTYとして生まれ変わってます。 現在はSMARTYをSANLDKのスタンダードモデルとしてリリースし続けています。特にリジット(未洗い未加工、生デニム)で、自分の好きなようにはいて欲しいと思う。履く人のライフスタイルが現れるから、デニムは面白い。
またデザイナーとしての腕が試されるのが、洗い加工。ただ洗っただけでは、かっこいいモノにはならない。
ヒゲやアタリ、ハチノス、パッカリング、糸の色落ち、デニム自体の色落ち、上げればキリがないのだけれど、
歴史の長いデニムだからこそ、アーカイブ的なのがたくさんあるし、どこの誰かがリジッドから穿き込んだもので自分の感性やSANLDKのニュアンスに合うものを足したり、ひいたりしてオリジナルのウォッシュ加工が出来上がる。
シルエットデザインもそうだけれど、一番頭を抱えながらデザインするのはここの部分かもしれない。
デニムは正解がないから面白すぎる。私は、デニム=キャンパスと思いながらいつもデザインを考えています。
一番最初にリリースして9年ほど。
SANLDKのスタンダードジーンズ、そしてアイコンとして "SMARTY"はみなさんに愛していただき、作り続けられてます。 こうやってものづくりを続けられるのも購入して履いてくれているみなさんもお陰ですし、協力いただいてる、パタンナーさん、資材屋さん、工場さん、本当に感謝してます。 これからも感謝の気持ちを忘れずに、ぶれることなくモノづくりを継続していきたいと思います。 SANLDKのデニムができるまで〜(完) あ!ここだけの話、今年中にはSMARTYのニュータイプシルエットを2型リリース予定です!!
超いい感じにサンプルが上がってきてるので、お楽しみに♪
私の友達の中でも、最年長!!の友達を紹介します。
秋田のデニム縫製工場の社長です。
仕事の枠を越えたお付き合いを今でもさせていただいてます♪
※写真は2015年5月に初めて秋田に行った時(5月なのに超寒かった)
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